プラモ撮影駄文

 

  りずにアホな文章を書いてみたいとおもいます。
 それまで携帯電話のカメラ位しか知らなかったカメラを買おうと思いだしたのが、2005年1月。
 作ったプラモデルを撮影したいという動機からでした。
 予備知識としてはたまたま買ったパソコン雑誌で「小さいもの撮るんならリコーのcaplioがいいよ」という
 記事を読んでいた程度でした。マクロで1cmまで寄れるという性能に惹かれ、リコーのcaplio RXを入手。
 完成品をいくつか撮影し、乾電池2本で動く手軽さと広い画角で気に入っていました。
 caplio RX
 capio RXで撮影した画像(蛍光灯、ISO154、焦点距離56mm相当、f4.1)
 
  ある日、写真に詳しい人にプリントした写真を見てもらう機会がありました。
 「ディティールを見せたいんなら、もっと絞ったら手前から奥までピントが合うよ こんな写真も迫力があっていい」
 ライティング(照明)については「光源の色を揃えた方がいいよ」
 「ガツンと強力な光源を1つ当てて、影を作って写らないところを想像させたりするのもいいよ」
 という主旨のアドバイスを受けました。言われた時は何の事かさっぱり解らなかったのですが、
 少しカメラの勉強をしてその謎を解こうとしてみました。
 
  まず「絞り(しぼり)」これです。この単語ですね。
 まずカメラというものが、入ってきた光(映像)を記録するものなんですね。で、
 得られる画像=一度に入ってくる光の量(=絞り)×記録する時間(シャッターを開けている時間=シャッタースピード)
 なわけです。絞りとシャッタースピードを調節して適切な画像を得ているわけですね。
 で、絞ると、被写界深度が広くなりピントが合っている以外のところまでくっきりしてくるわけです。
 あまり絞ると今度は全体にメリハリが無くなってきてのっぺりした絵みたいな画像になるわけです。
 caplio RXは絞りはカメラが自動的に決める仕様で、その調節はマニュアルでは出来なかったのです。
 
  ライティングについては蛍光灯で揃えていたため一応OKでした。「ガツンと1灯」は写真としては面白くなると
 思われるのですが、模型制作記録としてはなるべく影が出来ない様、レフ板で影になるところに光を当てるか、
 複数の光源でライティングする方がいいと感じたのでそのようなライティングをするようになりました。
 日中、太陽光を使って撮影する時間が中々取れないのもあります。
 アホな事に絶対に影が写るような時も複数の光源をあててしまったりとかしてます。
 まだまだ勉強が足りません。
 
  絞りの効果を検証するため一眼レフ(フィルムカメラ)でフィルム1本使って確認。そのカメラだと絞れば絞るだけ
 全体にピントが合っていく感じでした。f36まで絞りました。
 
  また、当時(2005年)最新のデジタル一眼レフ、EOS Kiss Digital Nを借りる事が出来たので、それでも数枚撮影しました。
 標準のレンズ(Wズームセット)でf36まで絞る事が出来、中々の被写界深度でした。
 KissDN
 ↑Kiss Digital Nで撮影した画像(蛍光灯、ISO1600、焦点距離87mm相当 f36)大砲の先っちょがぼけてません。
 
  そんな事をしていたらデジタル一眼レフタイプの初期型、DiMAGE7を借りる事が出来ました。
 そのカメラはf8.0までしか絞れませんでしたが、それでも大分いい被写界深度を得る事が出来ました。
 また35mmフィルムカメラ換算28mmから200mm相当と高倍率だったので望遠レンズの効果についても
 勉強になりました。(最大望遠時にマクロとなる素晴しいカメラでした)
 そのカメラでもいくつか完成品を撮影しました。
 DiMAGE7
 ↑DiMAGE7で撮影した画像(蛍光灯、ISO100、焦点距離200mm相当 f8.0)望遠の効果で大砲が短くなってます。
 
 
  で、デジカメをまたも衝動買い。(2006年3月)
 Canon PowerShot S2 ISです。
 S2 IS
 ↑S2 ISで撮影した画像(太陽光、ISO50、焦点距離70mm相当 f8.0)太陽光って素晴しい・・。
 
 このカメラにしたのは、
 ・デジタル一眼レフは予算的に買えない
 ・当時のデジタル一眼レフは、レンズを交換するとゴミが入り込んで画像に写る問題があった
 ・当時のデジタル一眼レフは、ボディには手ぶれ補正機能がなかった。その機能が付いているレンズはものすご高価だった
 ・このカメラは予算の範囲内で、
   ・マニュアル撮影機能(F8.0まで絞れる)
   ・光学式手ぶれ補正(フラッシュ無しでの室内スナップ撮影がある程度可能)
   ・高倍率ズーム12倍(36mm〜432mm相当 長いものを撮影するのに便利。)
   ・非レンズ交換式(ゴミ問題が比較的発生しにくい)
   ・スーパーマクロ機能(1cm以下まで寄れる)
   ・Canonだからプラモの下手くそさを多少フォローしてくれそう(不純)
  広角側が物足りないですが、ほとんどの用途を賄えると思われました。
 
 使用しての感想としては
  ・コンパクトデジカメの場合、絞りはf8.0程度でも結構いい被写界深度を得られる・・みたい
  ・手ぶれ補正はスナップ撮影の時に助かる(望遠すると効かない)
  ・12倍ズームは滅多に使わない
  ・広角側(ズームしない時)に少し歪みがある(高倍率ズームだから当たり前)
  ・スーパーマクロ機能を使うとズーム出来ないが、寄れる
  ・プラモの下手さは結構カバーしてくれる
  ・バリアングル液晶はイベント(プラモデル展示会)で三脚を使った時大活躍
 
  とりあえず今のデジカメでおおむね満足いっておりますが、
 デジタル一眼レフの普及機にも手ぶれ補正、レンズ交換時に入り込むゴミ除去機能などが搭載されてきていて、
 これから購入される方にはそろそろ選択枝に入ると思われます。
 
 完成した模型を撮影する時、気を付けている事など。
 ・三脚(またはカメラを置ける台)を使う
 ・セルフタイマーを使う(シャッターを切る時カメラに触れない 手ぶれ補正はカメラを「ひねる」動きには効かない)
 ・フラッシュは使わない
 ・ライティングはなるべく強い影が出ない様に。光の色をそろえる
 ・背景には単色の画用紙等を垂らす(プラモ以外の余計なものを写さない)
 ・ISO感度は目一杯下げる
 ・パース(遠近感)をつけたい時はズームしないで撮る
 ・その他の場合は3倍(100mm相当)程度にズームする
 ・プラモ全体が入っている写真ばかり撮らず、アップも撮る
 ・多めに撮影する
 ・遊んだ写真も撮るようにする
 
 ・・・自分の場合カメラうんぬんよりも、もっと撮影について勉強しなきゃです。
 
 
 2007年9月
 


 

web拍手 by FC2
トップへ
inserted by FC2 system